親の介護と共に問題になる実家の片付け
親御さんの介護という問題もこれからさらに大きくなっていく問題で、誰もが直面する問題になると思いますが、その介護問題と平行して起きている問題に、実家の片付けという問題があります。
仕事、家事で忙しくあまり実家に立ち寄ることもできずにいる子世代、この世代に問題が降りかかるので、実家の片付けについて少し理解しておくことが必要です。
いつの間にかゴミ屋敷となっていた実家、驚いているばかりではどうにもならない、その後、子世代がしっかり考えていかなければならない問題です。
専業主婦がいても高齢になると掃除しなくなる
実家にいるご両親のいずれかが病気になったりケガをした時、病院に行くと実感戻り保険証等を持ってきてほしいといわれた、そこで戻ってみると、実家が驚くほど汚く、変貌した状態で驚いた、ということもあります。
またお隣さんから子世代に連絡があり、実家でごみなどを捨てていないので臭いがすごく、玄関の外までゴミがあふれていて火災など危険性もあるので何とかしてほしいと依頼が入ったということもあるようです。
この場合、ご両親はすでに高齢で片づけもできず、また片方が入院や介護となるとより一層家の中は荒れる一方になっていきます。
子世代が片付けることになりますが、実家と長く離れていて自分のものなどがほとんどない状態で片付けるといっても捨てていいもの、捨ててはいけないものの判別に困ります。
そのため清掃業者の方に依頼し、片づけをプロの方にしてもらうという浅学をされる方が多いようです。
なぜ?実家はいつの間にかゴミ屋敷になるのか
どうして実家がいつの間にかゴミ屋敷になってしまうのか?お母さんもお父さんもキレイ好きだったのにその変貌ぶりに驚く方が多いようですが、ご両親も年齢を重ねていくうちに次第と体力もなくなり、処分する、大掃除するということもできなくなっていきます。
また子世代が都市部にいて別の地域で働くとなると、子どもが返ってくることも少なくなり、子どもが家にいたときのように友達が遊びに来る、またママ友が遊びに来るということも少なくなります。
すると次第に、自分たち夫婦だけがいるんだから掃除しなくても多少汚くてもいいだろうという気持になっていくのです。
また高齢になると介護が必要となり、老々介護となっている方も少なくありません。
老々介護のような状態になって、片付け、清掃を行うということはなかなか難しく、またそういった気力もなくなっていくのです。
実家に若い世代がいる家というのは、ゴミ屋敷が少なくある程度、生活する上で散らかっているということがあってもゴミ屋敷とまで行く状態になりません。
実家がいつの間にかゴミ屋敷になってしまうというのは、ご両親、高齢者だけがその実家に暮らしていることが多いのです。