収納に現れる日本人の知恵と工夫
日本は海外に比べて狭い土地に多くの人が暮らしていることから、収納スペースにゆとりがある住宅ばかりではありません。
日本人が素晴らしいのは、そういった一見よくない状況に置かれても、知恵と創造性によって改善していけるところです。
限られた状況を楽しみながら工夫をすることで、ステキな暮らしを実現させている方が大勢います。
そのような方たちの知恵を拝借することで、私たちも収納力をアップさせましょう。
人の視線を意識した収納
リビングや茶の間は、家族団欒の空間でありお客様を迎え入れる場所なので、いろいろな人の視線を意識しなければなりません。お友達の家にお邪魔したとき、リビングや建物外観の印象は、そのお宅の印象の大部分を占めるのではないでしょうか。
家族が集まる場所なので物も集まりやすくなりますから、一時的に保管するケースを作っておいたり、みんなの物ではない個人の所有物はリビングに置きっぱなしにしないなどのルールを決めておくことが大切です。
どの部屋にも共通して言えることですが、ゴチャゴチャと散らかっている印象にならないためには、色やテイストを統一させると効果的です。
テーマがあるといいので、例えば先日家族でバリ旅行に行き楽しかったので、アジアンテイストにしようなどと決めます。
旅行で買ってきた置き物のおみやげを飾っても部屋にマッチしますし、旅の楽しい気分を家族と長く共有することができます。
生活の中で使いやすい収納
キッチン用品は便利なアイデアグッズなどがどんどん登場しますから、物が溜まりやすいかもしれません。
調理する道具一つをとっても鍋、フライパン、焼き網、中華鍋、揚げ鍋、卵焼きパンなど
いろいろな種類があります。
フライパンは複数のサイズがありますので、家族みんなの料理をするときは大きなサイズを、子供のお弁当を作るときは少量の調理しかしないので小さなサイズをと、用途によって異なるものを使います。
鍋は、なんにでも利用できるタイプから鍋ものなどに使用する土鍋など、
調理するものによっても変える必要があります。
鍋やフライパンは重いので、キッチンの収納場所の中でも比較的低い位置に入れますが、
重ねてしまうと下の方は取り出すのがついつい億劫になり、せっかくあるのに使わなくなりがちです。
キッチン用品ではありませんが、書類用ケースなどを活用して縦収納するだけで、
出し入れがスムーズになり出番も増えます。
収納はただしまえればいいというだけではなく、生活の中で使いやすいことがとても大切です。
車庫やクローゼットなど、収納が必要な場所は家の中にいろいろありますが、
生活の達人たちから賢い知恵を学ぶことで、暮らしやすい空間へと改善させられます。