ゴミ屋敷問題は他人ごとではないかもしれない
ゴミ屋敷の問題をよくテレビのニュースなどでもみることがありますが、ゴミ屋敷は人度とではなく、隣近所で起こる問題かもしれませんし、もしかしたら家族の中で起こる問題かもしれません。
最近は実家がゴミ屋敷となってしまったと悩む子世代が多く、ゴミ屋敷の片付け、処分などを行う業者の仕事も、ただゴミを処分する、運ぶということ以外に、生前整理、遺品整理ということまで行う業者が多くなってきています。
ゴミ屋敷がどのくらいのあるのか?というと、平成21年調べではなんと、3200市区町村の中で、250市区町村に確認されているといいます。
ゴミ屋敷になる理由、実家とのコミュニケーション不足
実家がゴミ屋敷となる事で悩み子世代が増えていますが、どうして実家がゴミ屋敷となってしまうのか、その理由を考えてみると、コミュニケーション不足があげられます。
都市部などに家庭をもった子供世代は仕事が忙しく実家に行くことも少なくなります。
一旦家を違う所で建ててしまえば、お正月、お盆に帰省するくらいで行く機会は少なくなります。
コミュニケーションが足りない状態になると親は強い孤独感に襲われ、回りにものを沢山置くようになるといいます。
いらないものまで捨てずにとっておこうとするので、あっという間にものが貯まりゴミ屋敷となっていくのです。
モノを捨てるのがもったいないという世代
親世代、高齢者はモノを捨てられない性格の方が多く、何でももったいないから、何かに使うかもしれないからととっておく性格の方が多いといいます。
戦争を経験されている方々、戦後を経験されている高齢の方々にとって、ものに囲まれている生活はイコール豊かさの象徴であり、モノを捨てることができないのです。
でも今は何でも安く手に入る時代なので、とっておいても利用しない・・・でもそれが納得できず、結局家の中がものだらけになっていきます。
ゴミ屋敷になるのと食い止めるために必要なこと
実家のゴミ屋敷化を食い止めるためには、親が孤独ではない状態にする事、そう思わせないことが大切だといいます。
常にコミュニケーションをとり、孤独と感じないようにすることで、ゴミ屋敷化を予防できます。
ゴミ屋敷にならないように親に片付けろと叱る方もいますが、隠してモノを集めるようになったり、セルフネグレクト状態になる方もいるので、優しく接するということを心がけてください。
ゴミ屋敷は精神的な問題もかかわっている
ゴミ屋敷の問題について、セルフネグレクトという精神的な状態についても、今大きな問題となっています。
強迫性障害、セルフネグレクトとなれば、ゴミを出さないようにといっても理解できなくなりますので、こうさせないことが大切なのです。
セルフネグレクトというのは、健康的に生活していくために必要な行動を行うことなく、人にも助けを求めることがない状態です。
掃除、片付けなど全くせず、人からの意見も耳にいれないので、どんどんゴミ屋敷化していきます。
さみしい、どうせ家に誰も来ないんだし・・という気持からだんだんとこうした状態に陥っていくといわれていますが、元々社会から孤立しやすい高齢者をセルフネグレクトにしないためにも、コミュニケーションをしっかり取ることが求められるのです。