ファミリークローゼットとは
文字通り家族全員の衣類などをまとめて収納できる、大容量のクローゼットを意味します。
近代的なデザイン住宅や賃貸住宅でも、時々みかけるものです。
代表的な例としてウオークインクローゼットあるいは、ウオークスルークロゼットなどがあります。
こういったものをほしがるのはだいたいが一家の主婦です。
たまにリフォームをとりあげる、テレビバラエティ番組では、狭小住宅をウオーキングクローゼットで劇的に変えたアフターを、映し出しています。
確かにメリットは大いにありそうですが、デメリットはないのでしょうか。
さすがに賃貸住宅だとさほど思い切ったリフォームは無理です。
DIYの好きな人はホームセンターから、簡単な支柱パイプや板を手に入れてきて、壁にほとんど穴を開ける事なく、収納スペースを作ってしまう事もあります。
屋内に収納スペースを設置するのは、実はさほど難しくありません。
100円市から道具を調達してきて簡易クローゼットを、作る事もできるのです。
毎日家族一人一人のぬぎっぱなしを拾い集めるのが、日課になってしまっている世の多くの主婦が、我が家にも欲しいときっと想っています。
メリット
ファミリークローゼットを設置したら、絶対いいことあると想うのは、家事の時短につながる点です。
そもそもなぜ脱ぎっぱなしが出来るのか、そしてどうして主婦は毎日こうも家事に追われるのか、その原因を探ってみるとどうも、屋内の動線にあるらしい事が判明しました。
洗濯動線を分析してみると、洗濯機を回す事から始まり、干す、取り込む、たたむ、家族各自の部屋のタンスに、収納するといった流れです。
一カ所に収納スペースがあれば少なくとも最後の家族各自の部屋のタンスに収納する動作が1っこ減ります。
これだけでも手間や時間の省略となるのでかなり楽です。
洗濯機からごく近い場所か、干して取り込む空間のそばに位置していれば、さらに快適になります。
脱ぎ捨ての原因を作っているのは、居室までいくのが面倒くさいもしくは、洗濯機までの動線が自分の許容範囲を、超えているからなのです。
特に階段の上り下りが必要になってくると、深夜帰宅時などすでに床についている他の家族に気を遣います。
まずこの動線を何とか解決すれば、この問題は解決しそうです。
一般的に洗濯機は洗面所あたりに設置されていますので、ここにファミリークローゼットがあれば便利です。
デメリット
ファミリークローゼットが家族全員の洋服を収納するものだとすると、個人のプライバシーはどう考えたらいいのか、という事になってしまいます。
特に思春期を迎えた子どもにとっては大問題です。
ファミリークローゼットの設置は動線もあわせて考えていく必要があります。
プライバシーや開閉スペースなども考えて、空間がいくつか必要です。
一度作り込むと後の修正が難しいので注意が必要になります。
向いている家庭
幼い子どもがいて洋風の管理ができない、整理整頓を一人できない、家族が家事を手伝えない状況下の家族形態なら、ファミリークローゼットが子どもが成長するまでの一時期だけ役に立ちます。