ゴミ屋敷の問題が深刻化している
近年、ゴミ屋敷が問題となっています。
人間ならば誰しもが綺麗な部屋で生活したいと思うのは当然のことですし、綺麗な部屋で過ごすと気持ちが良いものです。
それなのに、ゴミ屋敷の住人は汚い家に満足感を得ていて常に自宅へと色々なゴミを持ち帰ります。
テレビでもゴミ屋敷の住人と地元の人たちの対立や、ゴミ屋敷に住む人たちの生態が紹介されることが増えており、問題は深刻化しているのです。
そこで、ここではゴミ屋敷に住むことがなぜいけないことなのか、ゴミ屋敷のデメリットをもとに紹介していきます。
ゴミ屋敷にはデメリットが多い
ゴミ屋敷のデメリットはまずは不衛生ということです。
ゴミ屋敷に置かれる荷物というのは、生ゴミや汚れ物もたくさん含まれており、きれいに洗われたものではありません。
そのようなものを長期に渡って自宅前に置いておけばカビが生えたり異臭が発生したりします。
さらに場合によっては害虫が発生することもあります。
不衛生な中にいれば自分自身も病気に感染したり、傷から菌が入って炎症を起こしたりとトラブルの原因になりかねません。
また、異臭や害虫は近隣住民の迷惑にもなります。
そして、ものが多いために災害時に危険です。
火事の際にも燃えやすいですし、地震の際には逃げることが難しくなりますし、救助も難航します。
荷物が多いことで家にも負荷がかかりやすいですから、倒壊の恐れもあるのです。
また、このようなゴミ屋敷に住んでいる人は独居者が多いという特徴もあります。
独居者でありなおかつ部屋の中が見えないようなところに住んでいれば、生活状況が見えません。
そのため、もしも中で倒れていても気づいてもらえなくなります。
この安否確認ができないのは人命にも関わる重要なことでありとても危険です。
ゴミを溜め込むのは病気の表れ
ゴミ屋敷に住んでいる人は、ゴミだらけの家でありながら生活に困ることがありません。
むしろ、普通の人には理解できないような家ですが、そこでの生活に満足していたり居心地の良さを感じています。
そして、そのような環境で過ごすことで安心できるのには色々なことが関係しています。
部屋が片付けられなかったり、ゴミを集めてしまうのは色々なことが原因としてあります。
そのため、ただゴミを捨てても根本的な問題が解決しないので、同じことを繰り返す可能性があるのです。
強迫性観念や、セルフネグレクトといった精神疾患が背景に関わっていることがとても多い問題です。
解決のためには清掃や注意勧告だけでなくカウンセリングも必要になってきます。
そのため、長期にわたって地域住民や行政の力で住民に働きかけを行っていかなければなりません。