問題視されている部屋が片付けられない人たち
近年、部屋が片付けられない人たちがよくテレビでも紹介されています。
ゴミ屋敷や、ゴミ屋敷まではいかなくても汚れた部屋で何も気にせず暮らしている人たちが多くいて、テレビでもその様子が放映されているので目にしたことがある人も多いものです。
このような片付けられない人たちは、ただの怠慢で汚い部屋にいるのではなく片付けられないのにきちんと理由があります。
部屋の片付けと精神疾患とには関連があるとされているのです。
部屋の汚れと精神状況
部屋の状況と精神状況とはある程度合致するとされています。
部屋が汚ければ心も乱れた状態であると考えることができるのです。
また、私たちは心が疲れてしまっていたり落ち込んでしまっていたりすると、何もしたくなくなることがあります。
このような状態も心が乱れた状態ということができ、精神疾患とまではいかなくても精神状況を表すサインとみなすことができるのです。
精神に疾患があることで片付けられない原因にはいくつかあります。
片付ける気持ちはあるのに片付け方がわからなかったり、掃除をする気力が湧かなかったり、片付ける意味が見出せなくなっていたり、ものに囲まれてないと不安で大量に集めてしまったりということが主な原因です。
もちろん、部屋が汚ければ全員が精神疾患なわけではありません。
しかし、部屋が汚いことによって精神状況の一部を知ることはできるのです。
片付けられないことによって考えられる精神状況
部屋が片付けられないという状況は以下のような精神疾患の可能性があります。
その一つが強迫性貯蔵症なのです。
これは、自分の意思に反して不合理な行為や思考を繰り返してしまう障害で、強迫観念や脅迫行為によって同じような行為を繰り返し行います。
このような人は、ゴミであっても捨ててしまったら二度と手にすることができないということで不安に感じて手放せなくなってしまい片付けられなくなるのです。
次にあげられるのが、鬱や統合失調症といったストレスが原因による脳の障害です。
うつ状態になると無気力となり、部屋の中がどのような状況になっても興味が持てなくなってしまい、掃除する気力もなくしてしまいます。
統合失調症は幻想や妄想といった精神疾患によってものを貯めたり集めたりする傾向があり、ゴミを貯めることが正しいことであるかのように認知を歪めてしまうことがあるのです。
他にも片づけられない症候群と言われているのがADHD、注意欠陥多動性障害です。
集中力、活動性、多動性といった行動をコントロールしにくい障害のことを指します。
特に片付けができない女性はADHDであることが多いです。